【パッケージの専門家が解説】魅力的なオリジナルパッケージの作り方
オリジナルパッケージを作りたいがどこから始めればよいかわからない…。大量ではなく小ロットでオリジナルパッケージを作りたい…。
オリジナルパッケージを作るうえで重要なポイントや注意点を解説!
パッケージ通販でのオリジナルパッケージの作り方についても紹介します!
オリジナルパッケージとは
オリジナルパッケージには、サイズや素材、色、形、大きさ、デザインなどすべて一から決めるオーダーメイドと、
サイズや大きさなどが決まっている既製品の袋や箱にオリジナルデザインを施すセミオーダーがあります。
オリジナルパッケージの作製は主にデザイン会社、印刷会社、パッケージ制作会社などが行っています。
デザインから製作まで、全てを依頼できる会社もあれば、デザインのみ、印刷のみなど、一部の工程のみを依頼できる会社もあります。
オリジナルパッケージを製作することで、商品をより魅力的に見せるだけでなく、ブランドイメージの向上や顧客満足度の向上など、
様々な効果が期待できます。
オリジナルパッケージの種類
オリジナルで作製することができるパッケージは、形状、素材、用途など、様々な基準で分類することができます。
その中でも形状で分類すると、以下のような種類があります。
オリジナルパッケージの作製手順・方法
では実際にオリジナルパッケージを作製していく際にどのような手順を踏んだらいいのでしょうか。
オリジナルパッケージの作製手順に関して説明していきます。
Step1.サイズ・形状など包装資材の選定
まずオリジナルパッケージに入れたい商品を採寸し、商品の形状や重量に合わせて、適切なサイズを選んでいきます。既製品の場合も同様に商品に合ったサイズの包装資材を選んでいきましょう。
壊れやすい商品の場合は、クッション性のある素材や形状、液体や粉末の商品の場合は、漏れにくい素材や形状、お菓子などを入れる場合は保存がきくようにガスバリア性があるもの等、入れたい商品の特性に合った包装資材を選びましょう。
また形状が変わるだけで、1箱あたりの製造単価が変わるため、パッケージの予算も考えながら包装資材を選びましょう。
Step2.デザインなどのデータ作製
パッケージデザイン会社に依頼すれば、プロのデザイナーが商品に合ったパッケージをデザインしてくれます。オリジナルパッケージを作るときの5つのポイントをおさえたイメージをデザイナーに伝えてデザインを作製してもらいましょう。
一方、自分でデザインを作製する場合は依頼するときと同様にデザインを考え、スケッチやデザインソフトを用いて入稿データを作製しましょう。自分でデザインを考えるのが難しい場合はデザインテンプレートなどを活用して自分の商品に合ったデザインを考えていきましょう。
Step3.サンプルの作製
デザインや包装資材が決まったら、サンプルを作製してもらいましょう。既製品の場合も同様にサンプルを依頼しましょう。
サンプルを作製・依頼することで、デザインや素材に問題がないか、実際の商品を入れて思っていた質感と違う・耐久性がないなどのミスマッチを防ぐことができます。
Step4.製作・納品
作製したサンプルに問題がなければ、実際に包装資材を発注していきます。
発注する際には、パッケージの寸法、納期や発注数量、印刷方法などを業者と確認する必要があります。
オリジナルパッケージを作るときの5つのポイント
オリジナルパッケージを作製していく手順を説明しましたが、実際に作製していくときに考えるべき5つのポイントを説明していきます。
1.コンセプトやターゲットを明確にする
商品を購入してくれるお客様の層があると思います。オリジナルパッケージを作る際には、購入してほしいお客様の層(年齢層、性別、ライフスタイル等)を明確にして、そのターゲット層に合わせたデザインや仕様にすることがとても重要です。
例えば、若い女性向けの紅茶ギフトであれば、おしゃれな英字フォントを使用し、華やかな色使いのパッケージにすることで、ターゲット層の興味を引くことができます。一方、子供向けのおもちゃであれば漢字や文字を多く使わず、キャラクターや動物などのイメージを追加し明るいビビッドカラーのパッケージにすることで、興味を示してもらいやすくなります。
2.キャッチコピーや商品の特徴を表現する
実際の売り場に同じいちごの商品が並んでいる場合『いちご』とだけ書かれているだけのパッケージだと、他の商品と区別することができず消費者が購入に戸惑ってしまいます。
そのため、この商品はどんな商品であるという商品のキャッチコピーや商品の特徴をパッケージに記載することで、消費者は製品に関する情報を得ることができ、その情報をもとに購買判断を行うことができます。
3.商品のイメージに合ったデザインを考える
パッケージのデザインは、消費者に商品に興味を持ってもらうための重要な要素です。そのため、商品のコンセプト、ターゲット層、価格帯などにマッチしていることはもちろん、目を引くデザインや、商品の特徴をわかりやすく伝えるデザインにすることが重要です。
例えばシニア向けの商品であれば、読みやすく親しみやすい手書きフォントにし落ち着いた色使いのパッケージにすることで、ターゲット層に親近感を与え、手に取ってもらいやすくなります。
4.使いやすさや耐久性に配慮する
いくらオシャレなパッケージであっても使いにくさや、保存のしにくさがあった場合消費者に選んでもらえません。
オリジナルパッケージを作製する際に実際に商品を入れ、取り出しやすいか、大容量のものはチャックがついていて再開封可能か、逆に使い切りのものは個包装になっているか、中の商品を衝撃から守れるか、収納しやすい形状のパッケージであるかなどを考慮して中身の商品に合った形や材質を決めていきましょう。
使いやすい商品パッケージは、消費者に良い印象を与え、リピーターを増やす効果があります。
5.売り場などの販売場所を考える
オリジナルパッケージで販売する際に、商品やブランドのターゲット市場や戦略に合わせて販売場所を考える必要があります。大きく分けて店頭販売か、オンライン販売かどちらで販売するのかを考えておきましょう。
〇店頭販売
店頭販売は一般的な販売先であり、一般消費者が商品を購入する主要な場所です。大規模なスーパーマーケットから専門店まで、様々な形態で店頭販売ができます。店頭販売の場合は、パッケージを作製する際に陳列しやすいサイズや陳列した際に倒れにくい、フックにかけられる、持ち帰りやすいなど実際の販売状況に合わせた形状にしましょう。
〇オンライン販売
近年自社のオンラインサイトで販売している会社は多いのではないでしょうか。オンライン販売を活用することで、幅広い顧客層に販売することができます。オンライン販売のパッケージを作成する場合は、送料を抑えられるサイズや形状、発送した際に内容物を保護できる形状にしましょう。デザインは小さい画面でも目に留まるようなデザインがおすすめです。
オリジナルパッケージ作るときの注意点とは?
実際にオリジナルパッケージを作製していく流れやポイントをお伝えしましたが、作製の中で注意すべき点があります。一緒に詳しく見ていきましょう。
著作権などの法的な制約を確認する
著作権は、思想、感情を表現した創作物に対して著作物を保護するための権利です。 他者の著作物を無断使用したり、デザインを模倣したりすると著作権の侵害に該当します。 日本では、デザインやイラスト、映像、写真、文章、コンピュータープログラムなどをはじめとする制作物には、申請をしなくとも自動的に「著作権」が与えられます。 そのため、他社の商品などを事前に調査して内容が類似していないかなどを調べることが必要です。パッケージデザインの制作を行う場合には、著作権に対して細心の注意を払いましょう。
また、薬機法・食品表示法・景品表示法、商標権など、著作権法以外にも注意すべき法律があります。 万が一、法律に違反した場合、企業の社会的信用の失墜にもつながりかねません。弁護士や弁理士などの専門家に相談することやインターネットで情報収集を行いましょう。
強度を確認し、商品をしっかり保護できるか
販売するうえでパッケージの強度は非常に重要です。まず、品質や強度が明示されている信用できる資材店で購入をしましょう。
そのうえで箱や袋に実際に商品を詰め、持ち上げ・軽い圧力や振動を与えた際に破損したり変形したりしないかどうかを確認します。発送する箱であれば実際に発送テストをすることもおすすめです。事前に強度を確かめることで、大切な商品を破損することなく相手に届けることができます。
印刷や製造時に生じる可能性のある問題に備える
オリジナルパッケージの印刷・製造には、様々な工程があり、それぞれの工程で問題が発生する可能性があります。具体的に起こりうる事象を紹介していきます。
- デザインデータの問題
- 印刷の問題
- 製造の問題
デザインデータには塗り足しや解像度などの指定があります。印刷前に必ずデザインデータを校正し、問題がないことを確認する必要があります。
色ブレや色ムラ、印刷ズレ、印刷工程で、パッケージにキズや汚れが付いてしまう可能性があるため、事前に印刷テストを行い、問題がないことを印刷・製造業者と確認する必要があります。
裁断ズレ、貼り付けミス、製造工程での破損の可能性があるため製造業者と事前に打ち合わせを行い、裁断方法や貼り付け方法などを確認する必要があります。印刷や製造時に生じる可能性のある問題を抑えるには、印刷・製造業者とのコミュニケーションが非常に重要です。 しっかりとコミュニケーションを取り、お互いの理解を深めることでより良いパッケージを制作することができます。
費用や納期の管理をしっかり行う
オリジナルパッケージを作製する際は費用や納期の管理をしっかり行っていきましょう。印刷や製造時に予期せぬトラブルが発生した場合、納期が遅れる可能性があります。トラブルが起きた際の納期についても事前に印刷・製造業者と確認しておきましょう。
デザインデータの修正や印刷テストなどが必要になった場合、当初の見積もりよりもコストが増加する可能性があります。修正も踏まえた見積もりを事前に依頼し、予算内に収まるように計画する必要があります。
オリジナルパッケージの印刷・製造は、様々なリスクが伴います。様々なトラブルを事前に想定したうえでしっかりと準備しておくことが重要です。
フルオーダーより安い!パッケージ通販でオリジナルパッケージを作ろう!
パッケージ通販では約5,000点の既製品パッケージを取り揃えております。 その中から入れたいサイズや用途に合った資材を選んでいただき、印刷やラベルなどでアレンジすることでセミオーダーのオリジナルパッケージを作ることができます。 セミオーダーなので、オーダーメイドとは異なり以下のメリットがあります。
小ロット
50枚〜の小ロットで作製可能なので余計な在庫を抱えずに済みます。低価格
既製品を使用することでフルオーダーで作製するときに比べ、価格を抑えることができます。短納期
短納期なので急な発注にも対応!販売機会ロスの減少に繋がります。【パッケージ通販に依頼】セミオーダー!既製品にオリジナル加工
パッケージ通販では既製品に後加工(印刷・箔押)をすることで簡単にオリジナルパッケージを作ることができます。 お客様に作製いただいたオリジナルデザインで作製することができます。当社で行っている後加工は以下の4つです。
※当社でデザインの作製は行っておりません。
【自分で作製】既製品にラベルを貼ってオリジナル
フレーバーごとにデザインを変えたい
季節限定のパッケージを10枚だけ作りたい
一括表示などのシールをすぐに作りたい
こんな悩みにオススメなのが『お手軽プリントWeb版』です。 1枚からオリジナルのラベルをご自宅のプリンターで印刷することができます。 デザインに悩んだら、パッケージデザインnetに公開している無料テンプレートの文字を打ち換えて作製することもできます!
【自分で作製】既製品の袋に直接印刷してオリジナル
プリンターがなく、シールの印刷ができないけど、オリジナルのパッケージを作りたい…。そんなときはショップ名のハンコを作って既製品の袋や、紙袋に押すだけで簡単にオリジナルパッケージを作ることができます。 1枚から気軽にオリジナルパッケージが作れるのでとりあえずオリジナルパッケージを始めてみたい方におすすめです。
まとめ
オリジナルのパッケージはさまざまな方法で作製することができるので悩んでいる企業様は多いのではないでしょうか。パッケージ通販では、既製品の梱包資材を小ロット(50枚〜)で購入可能です。様々な種類の資材を常時在庫していますので、必要なときに必要な分だけ注文できます。 既製品が自分の商品やイメージに合うか不安な場合まずは無料サンプルでお確かめの上、ご検討ください。気を付ける点に注意して素敵なオリジナルのパッケージを作っていきましょう!