食品表示の基本と例を参考に表示ラベルを印刷してみよう

食品を販売する際に欠かせない表示の基本を、作成例も交えてご紹介しています。 無料で使用できるラベル印刷アプリや、内容物に合わせたテンプレートも公開していますので 食品表示ラベル作成にお役立ていただけます。
1 食品表示の基本を理解する
食品表示とは

食品表示とは、消費者が食品を安全に選び、正しく利用できるよう、原材料や賞味期限、保存方法などを法律に基づき記した情報で、 ラベルシールに印刷して貼り付けたり、商品に直接印字したりして表示します。 法的適正を満たしたラベルを作成することで、商品の信頼性を高めることができ、消費者は安心して購入することができます。
食品表示の法的基準

食品表示は、食品表示法に基づき、消費者が食品を安全に、かつ自主的・合理的に選択できるよう定められたルールがあります。 具体的には「食品表示基準」で、名称、原材料名、アレルギー物質、賞味・消費期限、保存方法、製造者、栄養成分などの表示が義務付けられています。 詳しい情報は、消費者庁 や自治体・保健所などの行政機関で調べることができます。
表示ラベルに必要な情報
食品表示に必要な情報は、加工食品か生鮮食品かによって変わります。それぞれ以下の項目の表示が必要です。
加工食品 容器包装に入れられた加工食品に表示が必要な主な項目です。
項目 | 内容 | 項目 | 内容 |
---|---|---|---|
名称 | 製品の内容を表す一般的な名称 | 原材料名 | 使用した原材料を重量の割合が高い順に記載 |
添加物 | 原材料とは別に、使用した添加物を重量順に記載 | 内容量 | 重量(グラム・キログラム)、体積(ミリリットル・リットル)、数量(個数・枚数)など |
消費期限または賞味期限 | 品質が急速に劣化する食品には消費期限(品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限)、それ以外の食品には賞味期限(品質が保持される期限) | 保存方法 | 適切な保存方法 |
製造者 | 製造所または加工所の所在地と製造者・加工者の氏名・名称 | 栄養成分表示 | エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量 |
アレルゲン | 特定原材料8品目[えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)]は表示義務あり。 特定原材料に準ずる20品目も表示を推奨 | 原料原産地名 | 製品の原材料のうち、最も重量割合が高いものの原産地 |
生鮮食品 野菜、果物、肉、魚などの生鮮食品の主な表示項目です。
項目 | 内容 | 項目 | 内容 |
---|---|---|---|
名称 | その食品の内容を表す一般的な名称(例:りんご、豚肉) | 原産地 | その食品が生産、採捕、または飼養された場所 |
国産品 | 都道府県名 | 輸入品 | 原産国名 |
水産物 | 獲れた水域名や、養殖場の所在地(都道府県名) |
食品表示で気を付けるべき点
これらの情報は、明確に見やすく配置されていることが重要です。特にアレルギー表示は、消費者の健康に直接関わるため、 誤りがないよう慎重に確認しましょう。また、ラベルのデザインやレイアウトにも配慮し、消費者が一目で必要な情報を把握できるよう工夫することが大切です。 誤解を招かないよう、フォントや色の選択にも注意を払い、視認性を高めることが重要です。
2 表示ラベルを作ってみよう
食品表示ラベルは、印刷会社に注文して作成する以外に、自分で作る方法があります。 1枚から必要な枚数をすぐに印刷でき、価格や原料の変更などに即時対応するメリットがあります。 テンプレートサイトも増えており、お手元にパソコンとインクジェットプリンターがあれば、すぐに作成できます。
ラベルの材質とサイズを選ぶポイント
ラベル材質 表示に使いやすいラベルは、インクがにじみにくく、渇きが早いタイプがおすすめです。 また、冷蔵・冷凍が必要な商品の場合は、耐水性のあるラベル材質を選びましょう。
ラベルのサイズ 食品の表示は、パッケージの裏面に表示することが多いです。 ラベルを貼る場所、パッケージのデザイン性を損なわないようにサイズを選びます。文字の大きさは、読みやすさから8pt以上と決められていますので、 表示すべき情報が収まる大きさであることも重要です。
無料で使えるラベル印刷アプリの活用
パッケージ通販では、ラベルの編集や印刷が簡単にできる、「お手軽プリントWeb版」を公開しています。 アプリはインストール不要で無料でお使いいただけます。また、予めレイアウトされたテンプレートも配布していますので アプリで開いて、必要な項目を編集すれば、いちから作る手間も省けて便利です。

内容物に合わせた表示ラベルのテンプレート例
3 パッケージに直接印字したいときは
表示ラベルを作って貼る手間を省くため、予め決まった内容で数量もまとまっている場合は、パッケージに直接印刷する方法もあります。
包装資材を扱うメーカーに依頼

包装資材メーカーへの依頼は、専門知識に基づく提案や品質の安定、大ロットでのコスト削減がメリットです。 一方、最低発注ロットの制約や、デザインの自由度が限られる場合がある点がデメリットと言えます。
既製品をベースにしたオプション加工
食品表示を含めたオリジナルのパッケージを作成する場合、デザイン作成〜見積〜発注〜納品と、手元に届くまで時間を要するのが一般的ですが、 パッケージ通販では、既製品に直接印刷することができる、「らくらく@印刷」や 「あとカラープリント」でオプション加工対応しています。 ベースになる商品に在庫がある場合、約1週間で納品が可能です(リピート品の場合)。また、既製品の最小ロット、50枚や100枚から対応していますので、スポット商品にもおすすめです。

袋に単色印刷
らくらく@印刷

袋や箱にフルカラー印刷
あとカラープリント@A
4 通信販売でラベル用紙を購入できるショップ
パッケージ通販なら、食品表示ラベルにおすすめの印刷できるシール用紙を、材質・サイズ豊富に販売しています。無料でサンプルもお届けしておりますので、ぜひご利用ください。
パッケージ通販 公式ホームページ
